当店のこだわり
お花を買ったとき、お花を頂いたとき・・・
すぐお花が垂れてきたときはありませんか?
当店はお花の冷蔵庫、冷蔵のショーケースを使用していません。
なぜなら・・・
冷蔵庫やショーケースでは、外気との温度差があります。
特に夏場では30℃を超える気温に、ショーケースの中は常に12~14℃くらい。
温度差は20℃にもなります。
すると、涼しい場所で生き生きと咲いているお花でも、30℃を超えた外に出されると、すぐにぐったりしてしまいます。
当店ではなるべく温度差が無いように、エアコンのみで空気調整をし、少しでも長持ちするように努めています。
当店は、良いお花を仕入れ、お花の種類に合った水揚げ方法をして、贈るお客様、頂いたお客様に喜ばれる花店を目指しています。
花には等級がある
市場に出荷される花には、「等級」というランク付けがあります。
  等級 状態 マイランク
品質良
金額高







品質悪
金額低
茎がしっかりしている
花にキズがなく大きい
花つきが良い
病気にかかっていない
質のいい生産者の優は
ほとんど秀と変わらない
線が細く、茎がゆらゆらする
花が小さめ
花つきが少々良くない
茎が弱く、揺れたり折れる
花が小さい
花つきが悪い
植物が健康でなく、葉も悪い
ほか特記 葉悪し
頭突き
曲がり
花に問題はないが、葉やけなどで葉が汚い
輸送中に花が箱に当たって傷がある
花に問題はないが、茎が曲がっている
主にユリ 3Fなどの数値 花つき・1本についている輪数を数字で表す。
数字の大きいほうが花つきが良い
主にバラ 50などの数値 茎の長さをcmで表す。
長いほうが花も大きい傾向があるが
ひょろ長いだけのものもある
バラ・小花 S・M・L 茎の長さ区分。
大体、Sが~30cm、Mが50cm前後、Lが60cm~
鉢のラン 3Fなどの数値 花つき・花芽の本数を数字で表す。
つまり、何本立ちかということを指す。
数字の大きいほうが花立ちが多い。
基本的な等級は 「秀・優・良」 または 「A・B」 で、
プラス、追加情報が組み合わせて書かれます。
たとえば…
『愛知 ○○農協 バラ ローズユミ 秀50』
『新潟 △△農協 ユリオリエンタル カサブランカ 優5F 曲がり』
『千葉 ●●ナーセリー アネモネ・ラナン モナリザ AS』
↓↓↓
『愛知 ○○農協産のバラ 品種は“ローズユミ” とてもよい品・50cm』
『新潟 △△農協のユリ 品種は“カザブランカ” 
茎が曲がっているけどまあ良い品、花つき5輪』
『千葉の●●ナーセリー産 アネモネ”モナリザ” 短いけど、花はきれい』

のように解釈します。
同じ等級の中でも、長さや花つきでさらに細分化されているのです。
花の水揚げ方法
買ってきたお花でも庭から摘んできたお花でも、より長くたのしむためには、花たちが十分に 水を吸収できるよう、水あげをすることが大切です。
水あげをする前には下葉を取り除き、ある程度茎を出してから行いましょう。
お花屋さんで買ってきたものは、お花屋さんが水揚げしているので、水切り程度で大丈夫ですが、 庭から摘んできたお花は、下記の要領で水揚げすると良いでしょう。
当店ではお花に合わせ、焼いたり切り口を薬品に付けたりと、より水揚がりの良い方法で長持ち するよう努めております。

水切り
家庭で出来る一番簡単な水あげ法です。
水中で茎を斜めに2~5cmほど切ります。
数回に分けてきればなお効果的です。
このとき、大切なのは、切ってすぐ水からだしてしまわないこと。
これでは空中で切ったのと同じで、切り口に空気の層ができてしまい、水の吸い上げが悪くなってしまいます。 また、切れ味の悪いハサミでは、かえって茎を押しつぶしてしまいボロボロになってしまいますので、よく切れるハサミを使いましょう。
<適した花>
アイリス、グラジオラスなどの球根花、キンセンカ、アルストロメリア、スイートピー、ブルーレースフラワー、パンジー、洋ラン、コスモス、キンギョソウなど、ほとんどの花に応用できます。


湯あげ
根元を2~10cm程だし、紙で(白い花は花が汚れないように白い紙で)花を包みます。
器に底から2~3cmほどの熱湯を張り、花に直接熱気がかからないように注意しながら、切り口を10~30秒ほど浸けます。
浸ける時間は花によって加減しましょう。
弱い花は一呼吸おくぐらいで十分です。湯から出したらたっぷり張った水の中に入れ、そのまま最低1時間ほど休ませて上げましょう。
<適した花>
ガーベラ、マーガレット、ダリア、アスチルベ、オミナエシ、カスミソウやストックなど、花がたくさんついたものに効果的です。

水折り
水の中で根元から2~5cm程度のところを手でひねるように折ります。
茎の繊維が強いものは、ハサミで切るよりも切り口がギザギザになって水を吸う部分表面積が広くなり、水を吸い上げやすくなります。
<適した花>
コギクなどキク科の植物。


焼く
濡れた紙で花を包んでから、根元2cmほどを真っ赤になるまで焼き、炭にしてしまいます。
焼いた部分がポロッと取れるくらいまでしっかり焼きましょう。
炭になったらすぐにたっぷりの水に入れてショックを与えると花の先まで水が上がります。
この方法は吸水が良くなるだけでなく、バクテリアなどの細菌の繁殖防止にもなります。
1時間以上経ってから焼かれた部分(色の変わった部分)を水切りしてあげましょう。
<適した花>
バラ、マーガレット、サンタンカ、アスター、シャクヤク、カスミソウ、ワレモコウなど。


逆水
葉の大きい野花や葉のたくさんついたものは、葉裏から水分がどんどん蒸発します。むだな葉を間引いてから花を逆さにして持ち、根元のほうからジョウロやスプレーで水をかけます。
このとき、花を少し斜めにして持ち、花に直接水がかからないように注意を。
弱いものは花の部分を紙でカバーすると良いでしょう。
逆さ水の後、濡れた紙で花全体を包んで30分ほどおいておくとさらに効果的です。
<適した花>
アザミ、キキョウ、ケイトウ、ブルディア、ススキ、アジサイ、ソリダスター、アスターなど。


浅水
切り花は茎の切り口からだけでなく、茎の表面からも水を吸収しています。
球根植物などのもともと吸水のよいものは、たっぷりの水に入れておくと吸水が良すぎて早く咲ききってしまいます。
水あげをするときも、容器の底から2~3cmくらいの水の量で十分です。
これは花器に生けるときも同様です。
また、茎のやわらかいガーベラなども、水に浸かった部分がとろとろになりやすいので、花器の水を少量にしておきます。
切り戻しは、花器のなかで水に浸かっている部分だけでよいでしょう。
<適した花>
チューリップ、ヒヤシンス、アネモネなどの球根植物、ガーベラなど。


深水
まず紙で花をきっちりと包みます。
花が水に浸からす、かつ花丈の2分の1以上の深さまで水を入れた器にまっすぐに入れ、3~4時間ほど浸けておきます。
一晩浸けておけばさらに効果的です。
この方法は、水圧を利用して水を上げる方法ですから、できるだけ細身の器を使います。
花の量が多かったり、丈が高い花の場合は、大きなポリバケツを利用すると便利です。
<適した花>
バラ、ヒマワリ、シャクヤク、ボタン、アンスリウム、トリカブト、ブバルディア、ミヤコワスレ、ラナンキュラスなど。


根元割り
ほとんどの枝モノは根元に十文字又は一文字の切込みを入れることで水があがります。
また、手で折れるような細い枝は折るだけでも十分です。
いっぽう、マツのように硬くてハサミの入れられないものは、皮をむいてから水に入れると良いでしょう。
さらに枝の堅いものは、木槌などで根元をたたいて広げる方法もあります。
この方法の場合はたたいたときの振動で花を落とさないように注意してください。
<適した花>
ウメ、サクラ、ツバキ、モモ、ドウダンツツジ、ボタンなど。

花の管理方法
お花はお手入れによって長持ちの度合いが変わってきます。
飾られたあとも長く楽しむために、以下の方法を行ってみてください。

花束の場合
ラッピングをすべて取り除きます。
花が束ねられている部分はそのままに、根元を切り戻しをして花瓶に活けてください。
夏は毎日のようにお水を取り替えてください。
冬はお水が濁ってきたら取り替えましょう。
  花瓶の中に切花延命剤を入れると、取り替える必要はありません。水足しだけで充分です。
  「切花延命剤」 → 10ml入りの小袋 20円(500mlの水に1袋が目安)
             200ml入りボトル 500円

アレンジメントの場合
セロファンを取り除き、器のまま飾りたい場所へ置いてから、水差しなどであふれない程度にお水を足してください。
水やりは吸水性スポンジの表面が乾いたら同じように足してください。
延命剤は必要ありません。
 
鉢植えの場合
鉢物は種類によってお手入れ方法が異なりますので、お気軽にお問い合わせください。